日本サプリメント評議会 トップ » 放射性物質の検査とは
食品分析会社で放射性物質の検査を実施いただき、提出された成績書を確認後にマークを発行します。
日本サプリメント評議会は食品の分析機関ではありませんが、第三者機関によって分析された衛生試験データや栄養成分分析データの提出をしていただくことにより、「安心安全サプリメント」の認証する活動を行なってきました。放射性物質の検査についても同様に、第三者機関で放射性物質の検出がないか、もしくは暫定基準値以下であるという検査データを提出していただくことにより、「放射性物質検査済み」のマークの使用を許可しています。
「放射性ヨウ素131」「放射性セシウム-134」「放射性セシウム-137」…。これまでめったに耳にすることのなかった放射性物質に関するニュースの数々。愛用者を抱えるメーカーのお客様相談室などにも「国産の原料を使用していると書いてあるが、放射能(放射性物質)は大丈夫なのか」といった不安の声が数多く寄せられています。農作物、畜産物、魚介類にはそれぞれ国が定めた暫定基準値(暫定規制値)があるだけで、サプリメントなどの製品に関する放射性物質の規制値は、現段階では定められていません。
日本サプリメント評議会にも「放射性物質の検査は実施していないのか」といったメーカー様からのお問い合わせが増えたため、従来どおりの【安心安全マーク】に加え、検査機関で放射性物質含有量の検査を受け基準値をクリアした製品に対し「放射性物質検査済製品です」の文言を付記した【安心安全マークプラス】を立ち上げました。
厚生労働省の通達でこれまで原子力安全委員会が食品中に含まれる放射性物質の指標値としていた数値を、食品衛生法における暫定基準値とすることが決められました。
この放射性物質の暫定基準値をもとに、市場への出荷制限をかける「暫定規制値」が設定されているのですが、放射性物質の検査がどのようなかたちで行なわれているのか、すべてが公表されているわけではありません。牛乳などについても、独自に基準値を設けて検査しているメーカーと、原乳の検査のみで製品レベルでは検査をしないメーカーなど、各社違った対応をしています。
これまで自治体に任せてきた食品の放射能検査を、国が独自に買い上げて抜き打ち検査をするといったニュースもありますが、サプリメント製品に暫定規制値が設けられるまでには、かなりの時間を要することが推察されます。成分が凝縮されればどうなるのか…今後の動向を注意深く見守る必要があります。
原料ベースで安全性が確認されているとしても、製品の安全性試験が行なわれることが少ないなか、日本サプリメント評議会で評価しているサプリメントは、製品の安全性確認が消費者のために不可欠である、というポリシーを持つメーカーの製品であることを、もっと多くの人々に知っていただきたい。
日本サプリメント評議会では、放射性物質の検査や暫定規制値の問題に向き合うメーカー様をサポートし、消費者のみなさんにアップデートな正しい情報をお伝えしていきたいと考えています。
財団法人食品流通構造改善促進機構により、厚労省が公表している『食品中の放射性物質の検査結果について』がデータベース化されています。財団法人食品流通構造改善促進機構の了解を得て、以下情報を転載いたします。より詳しいデータを確認したい方は、逐次情報が追加されている下記サイトをご確認ください。
食品の放射能検査データの閲覧について http://yasaikensa.cloudapp.net/Default.aspx
放射性物質 | 対象となる食品 | 暫定規制値(Bq/kg) |
---|---|---|
放射性ヨウ素 | 飲料水、牛乳、乳製品 | 300 |
野菜類(根菜、芋類を除く)、魚介類 | 2000 | |
放射性セシウム | 飲料水、牛乳、乳製品 | 200 |
野菜類、穀類、肉、卵、魚、その他 | 500 |