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データサプリメントに付与される各評価マークについて

評価マークについて

消費者は安易に即効性や薬効を求めますが、サプリメントは食品であり、薬のような効能を重視するまえに「安全性」を最も重視しなければなりません。アメリカでは「消費者から評価を得るには、効能や安全性を科学的に示すのが重要」という考えのもと、臨床試験の結果などを積極的に公開しています。

しかし、日本での臨床試験の位置づけは多大な費用、時間、手間がかかる上、いい結果が出たとしても法規制によって広告できないため企業が行うだけのメリットがないというのが現実のようです。

NPO法人 日本サプリメント評議会では、データサプリメントの評価において、医薬品および食品基準を基に独自の評価基準を作成し、知識のない消費者が見てもわかるように、項目ごとにマーク化してあります。科学的根拠や安全性、品質評価、トレーサビリティなどのほか、CSR対策などの企業評価も実施しております。

データサプリメントの評価マーク

特定保健用食品

国において、個別に生理的機能や特定の保健機能を示す有効性や安全性等の科学的根拠に関する審査を受け、許可を受けたものです。

論文報告

研究の成果は、様々な審査を経て論文として掲載されます。専門誌によって掲載する審査基準が異なるようですが、概ね論文として報告されている事は評価できます。

ダブルブラインド試験

ダブルブラインド試験とは、対象とする被験者さんをランダムに2つのグループに分け、1つのグループには実薬(本物)を、もう1つのグループにはプラセボ(偽物)を飲んでもらい、効果を比較する試験です。この方法は、体による自然治癒効果や心理効果、先入観を除外することができるので、真の健康に対する効果を評価するための最良の方法です。

オープントライアル試験

対象とする患者さんに本物のサプリメントを使用することを予め知らせてから行う試験です。ダブルブラインド試験と比較すると様々な偏りが生じる可能性も高いことから客観性は低いと言われます。

学会発表

学会発表といっても、講演発表からポスターセッションと幅広いものがあり、賛否両論あります。公の場で公開することは次への研究へつながるものと考えます。

科学的評価(安全試験)

マウスやラットに経口投与し、一般状態の観察、体重や摂餌量の測定、血液検査、病理組織学検査など詳細な検討を行い、毒性のないことを確認します。口に入れるものですから、最低限必要なことと考えます。

JHFA

(財)日本健康・栄養食品協会で、健康補助食品の安全・衛生面、表示内容等について審査を行ない、品目別規格基準に適合した製品に対してのみ認定しマーク表示を許可しています。

製造品質評価

健康食品の製造工程における基準は存在していません。
従ってGMP基準を始め、衛生試験、栄養成分分析データを確認します。最低限の基準と考えます。

有機JASマーク

品位、成分、性能等の品質について一定の品質を満たす食品や林産物などに付される一般JASの他に、作り方についての基準である特定JAS(有機JAS・生産情報公表JAS)があります。

トレーサビリティ

健康食品を流通から生産現場までさかのぼる「生産履歴」のことで、健康食品の安全性を証明するための重要なシステムです。

食歴

実際に日本人が昔から食べている食品が原料となっているものや、ビタミン・ミネラルなど、長い使用歴によって安全が確認されているものに付与されます。

企業評価

企業評価については、当会の主観にて判断させていただいております。現在は、販売年数やBSE対策についてマークを付与しておりますが、CSR対策などメーカー様の活動指針を伺い、その都度検討・追加させていただきます。

データサプリメント評価の判断指標

データサプリメントを評価するうえで以下の4つの指標を設けています。

安全性

マウスやラットに経口投与し、一般状態の観察、体重や摂餌量の測定、血液検査、病理組織学検査など詳細な検討を行い、毒性のないことを確認します。

GLP基準 ・ 単回投与毒性試験 ・ 反復投与毒性試験 ・ 催奇形性試験 ・ 発がん性試験 ・ 染色体異常試験 ・ 復帰突然変異試験 ・ 体内動態試験 ・ その他

有効性

ヒトでの臨床試験は大きな判断の基準となります。研究所(大学、NIHなど)で行われた試験の場合は規模や精度が異なりますので+αの判断を致します。

メタアナリシス ・ 特定保健用食品 ・ ダブルブラインド試験 ・ オープントライアル試験 ・ 論文報告 ・ 学会発表

製造品質管理

出来上がった製品だけではなく、製造環境・製造過程も評価に値する大事な要素と考えます。

GMP基準 ・ 品質規格書 ・ 衛生試験(抗生物質・合成抗菌剤) ・ 衛生試験(重金属等) ・ 衛生試験(有害物質等) ・ 衛生試験(微生物) ・ 衛生試験(食品添加物) ・ 衛生試験(農薬) ・ アレルギー証明書 ・ 原産国証明書 ・ 製造工程図 ・ マテリアル・セーフティ・データ・シート ・ その他

企業評価

実際に製品が発売されて年数が経っているものはそれだけ利用者がおり、信用性が高いと考えられます。

消費者窓口設置 ・ クレーム対応などが可能か
使用実績(発売後年数が経過しているか)など。